精神科で働いて驚いたこと5選

精神科で働き始めて、既に半年以上が経過しました。

看護師から医療機器メーカーへの経験を経ての精神科であったため、これまでの経験とはかけ離れた体験も多々多く、日々充実した毎日を過ごしています。

とにかくこれまでの経験はほとんど生かされず(急変対応や、身体アセスメントは別として)、毎日病棟では驚いてばかりの日々です。

とはいっても、現時点で私はどうやら精神科という領域がとても好きになってしまったように感じます。

まだまだ分からない事だらけ(というかほとんど分かっていない)ですが。

とにかく日々実践の中で学びを深めつつ、分からないなりに、患者にはとにかく学ばせていただいているという姿勢で臨んでいます。

これまで働いてきたHCUやICU、ERなどは一般病棟と比べて特殊な環境であると思っていますし、周囲からもそう思われているように感じますが、精神科の場合はより一層の特殊な環境であり、身体科のような環境とは大きく違いがあるように感じています。

なにより繰り返しになりますが、驚く体験ばかりの日々です。

そういった私の経験を元に、今回は精神科で働いて驚いたことを記載していきたいと思います。

まず一番初めに驚いたことは、

全ての扉に鍵がある

という事です。

私が勤務する病棟は閉鎖病棟です。

閉鎖病棟という名の通り、病棟の入り口には鍵がかかっており、鍵は医師と看護師が持っています。

鍵は必ずズボンにチェーンを付けて看護師は行動しています。

というのも患者に鍵を取られないようにするためです。

閉鎖病棟では、医師が入院が必要であると判断し、そして家族から同意が得られれば「医療保護入院」という形で患者を入院させることが出来ます。

なぜそのような入院形態があるのかというと、「自分は精神疾患という病気である」という認識を持たない患者がいるからです。

これがまず精神科ならではの特殊性だと思います(この医療保護入院に関しては別の記事で述べていきたいと思います)。

ADLが自立した患者が多い

ADLが自立した患者が多い事も大変驚いたことです。

廊下を見渡せば、普通に歩ている人がほとんどです。

HCUで働いていた時代は、逆に患者が歩ける状態でない場合がほとんどで、ベッド柵が外れた音が聞こえたら「認知症の患者さんが外したのかも!?」と全力ダッシュした思い出しかありません。

また、歩いては行けないはずの病態の患者さんが廊下を歩いていたりして、冷や汗ダラダラの経験もあります。

近年は高齢化社会と共に精神科で入院する年齢層も高くなっているという指摘はありますが、やはり身体科と比べると圧倒的にADLが自立している患者が多いです。

精神状態的に落ち着かず、廊下を全力でダッシュする患者もいます(もちろんその患者には注意します)。

持ち物点検が厳しい

入院の際の持ち物の点検や、日頃家族が持ってきた荷物の点検が厳しく行われます。

なぜならば精神科病棟において、最も大切にしなければならないのは「患者の安全」であるからです。

精神科病棟においては、統合失調症からくる妄想や、うつ症状からくる気分の落ち込みなどから、最悪の場合「患者が自殺をしようとする」ことがあります。

そのため、持ち物検査で自殺につながるような危険物がないかをチェックする必要があります。

精神科で働き始めた当初は「こんなものまで持ち込み禁止するの?」と驚いたことがありますが、

とんでもない方法で自殺しようとする患者もいるため、今では日常的に危険物がないかを確認する習慣がつきました。

巡視業務がある

精神科では、巡視業務といって決まった時間に病棟を巡視して、患者の状態を確認する業務があります。

これは患者の安否を確認するためです。

精神科病棟では自殺の他にも、自傷行為を行ったり、精神状態が落ち着いていない人同士でトラブルが発生したり、他の患者の食べ物を盗食使用として看護師の知らない所で窒息しそうになっていたり、様々なトラブルが発生するリスクが多くあります。

医療設備が身体科と比べると乏しい

もちろん精神科でも心電図モニターや吸引機、酸素ボンベなどはありますが、身体科と比べると圧倒的に医療設備が乏しいのが現実です。

HCUやICUで働いていた経験もあり、これまで医療機器に囲まれていた分、圧倒的に精神科では医療機器や設備が乏しく、大変驚きました(その分身体的には大きな異常がない患者が多い為、あまり使う事がありませんが)。

また病室にはナースコールとなるものもありません(なぜならナースコールはひもであり、患者の自殺に繋がりかねないからです)。

まとめ

精神科で働きだして半年以上たちましたが、日々驚くことばかりです。

しかしながら、精神科で働くこと自体は大変充実しており、日々が勉強になっています。

引き続き精神科で働く中で、精神看護の経験をしっかりとつけていきたいと思っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

「看護師としてのキャリアってなんだろう」 と日々考えているとある看護師 新人からHCU配属。HCU,ICU,ER経験。 新しいチャレンジをしてみたいと考え、思い切って企業に転職。外資系医療機器メーカーのクリニカルスペシャリストとして働きだす。 企業で働き始め、「やはり看護は面白かった」と再考。 再び看護師へUターン。 「どうせなら新しい看護にチャレンジしよう。」と精神看護の道へ。 現在精神看護師として救急病棟で勤務している。 学歴 専門学校卒→放送大学卒(教養学) 学位授与機構で看護学士取得済