大卒看護師(看護学士)になるために~学位授与機構の利用~

日々忙しく医療現場で働く看護師の皆様、お疲れ様です。

とある看護師も医療機器メーカーの経験を経て、また臨床の現場に戻ることになりました。

現在は精神科の看護師として働いています。

看護師と言えば、今や病院だけではなく、様々な所で働くことができ、活動できる範囲が時代と共に広くなってきています。

活動できる範囲や、仕事の裁量が拡大している事は、大変喜ばしい事です。

しかしながら裏を返せば、それだけ看護師個人によってできる仕事や能力など、差が生まれてくることにつながるのではないかと私は考えています。

また看護師として、どのようなキャリアを歩んでいけば良いのだろうかと考え、悩むことが増えることも多くなるのではないかと思います。

そんな私もキャリアについて悩み、臨床看護師を一度離れて、医療機器メーカーに転職した者です(結局、病院に戻ったのですが)。

看護師と言えば、やはり現場主義の肌感覚を持つ方が多くいます。

専門学校と大学卒の看護師は同じような環境で、同じ業務範囲内で働く病院が多いのではないでしょうか。

とはいえ時代と共に、徐々にではありますが、看護師といっても専門卒よりも大卒の看護師の方が優遇される環境になりつつあるのではないかと感じています。

また、専門卒と大卒の給料に関しては、多くの病院で違いが生まれていることと思います(私の病院も専門卒と大卒で1万円くらい違う・・・)。

そんなこともあり、専門卒である私は、

「とりあえず、大卒の看護師を目指すか。」

といったテンションで大卒の看護師を目指すこととなりました。

私は救命救急センターで働いていた経験があるのですが、その時に放送大学という通信制の大学を利用し、大学を卒業しました。

放送大学を卒業すると大卒(教養学)が得られますが、大卒(看護学士)は得られません。

つまり看護大学を卒業したという証明にはならないわけです。

ではどうすれば看護大学を卒業したことになるのかというと、放送大学などで単位を積み上げた後、学位授与機構に看護学士の申請を行い、見事に合格すればよいわけです。

ちょっと話がややこしくなってきている状況ですが、放送大学などの通信制大学と学位授与機構というのは同じ機関ではありません。

学位授与機構のホームページを見ますと、学位授与機構とはについて記載があります。

大学改革支援・学位授与機構は、大学以外の機関で学位を授与することのできる唯一の機関です。短期大学・高等専門学校の卒業者や専門学校の修了者等に対し、学士の学位を授与しています。また、機構認定の省庁大学校の修了者に対し、学士・修士・博士の学位を授与しています。

学位の授与 | 独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構 (niad.ac.jp)

詳しくは上記のホームページを見ていただけると分かるかと思います。

つまり、専門卒の看護師も努力次第では看護大卒(看護学士)になれるわけです。

私の場合は、既に数年前に放送大学で単位を積み上げていましたので、あとはその単位を利用して学位授与機構に申請して合格を得られれば良い状況なのです。

ということで今回、学位授与機構に申請をしてきました。

以下、学位授与機構に提出するまでの、とある看護師の感想を記載していきます。

学位授与機構提出に関して大変だったこと

学位授与機構に看護学士を申請することにおいて、何が一番大変だったのか

これは学習成果というレポート作成ですね。

このレポートはだいたいレポート用紙10枚~20枚くらいに及ぶもので、字数で行くと最低10000万字くらい必要なんですね。

まあこれが私にとっては一番大変でした。

まず、大学院生などのレポートが書きなれている人ならともかく、長年レポートを書く機会がなかった一般人からすればけっこう辛いもんです。

私の場合

「レポート?どうやって書けば良よかったっけ?」

ってレベルから始まりましたので、書き始めるまでにかなり時間がかかりました。

まず、「レポート 書き方」

みたいな感じでGoogle様に助けを借りまして、レポートの書き方について学習していきました。

レポートの書き方について、専門学校時代の微かな記憶をたどりつつ、少しずつレポートの書き方について理解が進んだところで、もう一つ難点が。

「そもそも何を題材にレポート書けばよいんだろう。」

学位授与機構への申請は、看護学士だったので、看護に関するレポートを書かなければならないんですが、

すこしばかり臨床を離れていたし、臨床の復帰先がなれない精神科だったので、そもそも何を書けばよいか全く題材が見つからない。

ネットサーフィンをしていると、私と同じような境遇の看護師さんたちが、同じように悩んでいることが分かりました(良かった、私だけじゃなかったって少し安心した)。

しかし、まず題材が決まらなければ書けないので、とにかく色々探しました。

私の場合、題材が決まる(というか思いつく)までに、2~3か月を要しました。

なんとか題材が決まれば、あとはそれに関する先行研究をリサーチしたり、それに関する本などを探してひたすら読みまくるという作業に入ります。

先行研究に関しては、論文を10つくらい、本に関しては5冊くらい読みました。

論文に関しては、インターネットで無料で見られる論文をリサーチしました。

また本に関しては、図書館に行ったり、Amazonで買ったりして読みました。

この先行研究と、本の読み込みに関しては、学位授与機構への提出の期限が迫っていましたので、1か月くらいで気合を入れて熟読しました(これも結構きつかった)。

ついに学習成果レポートの作成です。

自分が学習成果を作成するに至った背景や、これまでの先行研究から、自分の意見を含めたレポートを作成しましたが、これには1か月くらい時間がかかりました。

おおよそ12000字のレポートとして完成しましたが、作成して読み直してみると、どうもやっつけ感が漂う・・・。

誤字脱字を何度もチェックをする過程で、納得のいかない部分はその都度修正を加えましたが、本当に完成度の高い学習成果レポートになっているのかという疑問は払拭出来ませんでした。

「これで学位授与機構が合格をくれるんだろうか・・・。」

ぶっちゃけ独学のレポート作成において自信満々の出来になりえるんだろうか。

しかしながら、期限が迫っている事や、もう自分が確認する限りレポートの修正箇所はないという判断から学位授与機構への申請を実施しました。

「看護大卒になるのって大変なんだなあ・・・。」(まだ看護大卒になってない)

とつくづく実感。

あとは書類の提出。

書類に関しては、それほど難しい事ではありませんでしたが、

学位授与機構に提出する書類の一部、「単位の振り分け」という作業が苦労しました。

「単位の振り分け」という作業は、

これまでに専門学校や、通信制大学などで取得した単位が「専門科目」「関連科目」など、どの科目にあたるのかという事を判断し、その判断から単位を振り分けるという作業です。

この単位の振り分け作業によって、本当に看護大学卒業と同等の必要な単位がとれているのかという評価が学位授与機構でされます。

この作業をどのようにやれば良いのかというのは、ある程度学位授与機構が方法を示してくれているのですが、最終的には自分で判断して振り分けなければなりません。

その上で、学位授与機構に提出するわけですが、提出後さらに学位授与機構が単位の振り分けが正しく行われているのかを判断するという工程があるようで、

学位授与機構の判断によっては、自分が思っていた単位の振り分けは誤っていた結果、看護大学卒業と同等の単位が取れていないと判断され、単位不足として不合格に繋がることもあるようです。

この過程で、単位が不足していることが発覚すれば、改めて通信大学などで必要な単位を取得しなければなりませんので、まあこうなると結構つらい。

これらの作業が終了すれば、残るは小論文を書くだけ。

この小論文は、学位授与機構に学習成果レポートと、必要な書類を提出した後、12月に行われます。

残るはこの小論文のみです。

まずはこの小論文を突破できるように準備をしていきたいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

「看護師としてのキャリアってなんだろう」 と日々考えているとある看護師 新人からHCU配属。HCU,ICU,ER経験。 新しいチャレンジをしてみたいと考え、思い切って企業に転職。外資系医療機器メーカーのクリニカルスペシャリストとして働きだす。 企業で働き始め、「やはり看護は面白かった」と再考。 再び看護師へUターン。 「どうせなら新しい看護にチャレンジしよう。」と精神看護の道へ。 現在精神看護師として救急病棟で勤務している。 学歴 専門学校卒→放送大学卒(教養学) 学位授与機構で看護学士取得済