看護師が企業に転職することについて~とある看護師の持論

一昔前は「看護師は病院で働く」というイメージが根強かったかと思いますが、現在は徐々にそのイメージは変わりつつあり、病院で働く看護師の他にも

・企業

・地域

・介護施設

・保育園

・空港

など様々な所で看護師は働いています。

それだけ「看護師」という職種が様々な所で必要とされているのだと感じています。

またこれらの働き方は多様で、一般的な看護師の業務とはかけ離れた事も行うこともあるでしょう。

私は現在、病院で働く看護師から、企業で働く看護師になりました。

医療機器メーカーで働くクリニカルスペシャリストです。

今回は「看護師が企業に転職することについて」

私のこれまでの経験も含めながら記載していきたいと思います。

そもそものお話ですが、看護師になるためには、

看護の専門学校や大学に通い、厳しい実習を乗り越え、看護師国家資格の試験に合格する必要があります。

看護師になるまでに既に多くの苦労や、経験をしています。

看護師国家資格に合格し、晴れて看護師になるといよいよ勤務開始です。

冒頭に看護師は病院の他にも企業、地域、介護施設、保育園、空港等様々な所で働いていると記載しました。

最近では様々なキャリアの方向性があり、いきなり医療機器メーカーなどの企業に就職する学生もいれば、訪問看護師や、大学院に進む人も少数いるようです。

ですが、多くの人は病院で看護師としてのキャリアを始めていきます。

1~2年目は目の前の仕事に、看護に必死になり、先輩看護師に指導を受けながら成長していきます。

3年目になると、ある程度知識が定着し、疾患の病態や看護がスムーズに出来るようになり、ある種の「余裕」が生まれます。

と同時に、

「これから私はどのようなキャリアを進んでいくのだろう」

「このままの環境にいて良いのか」

と今の環境に疑問であったり、これからの自分の看護人生について見つめる機会が出てきます。

私の場合も3年目頃から「病院」という環境に疑問を感じ、このままで良いのか?という違和感が出てきました。

とはいえ、まだ3年目。

臨床看護師を続けながら、さらなるキャリア(専門看護師、診療看護師等)を想定しつつ、より視野を広げ柔軟性のある人材になりたいと思うようになりました。

こういった思いもあり、専門卒であった私は看護学士を取ろうと放送大学に入学しました。

この選択は大正解となりました。

放送大学では看護の勉強も勿論の事、「看護以外」の講義も受けることによって、より新たな考え方が出来るようになりました。

「看護師は看護師しか出来ないわけではない。経験や知識を生かして別の職種に転職することも可能なのではないか。」

という感覚を強く持つことが出来ました。

そしてこの感覚が看護師以外の職種の転職を突き動かす原動力となりました。

「放送大学卒業」と並行して、「病院以外で働く職種」をリサーチし始めました。

企業で働く治験コーディネーターや、臨床開発モニター、ナースエデュケーターなど様々な情報を収集しましたが、

ひと際魅力的だったと感じたのは企業の医療機器メーカーで働く看護師、クリニカルスペシャリストという職種でした。

魅力的だと感じた理由は、

より医療に近く、よりこれまでの経験や知識を生かしつつ、何よりビジネスを学べる環境

だと感じたからでした。

とはいえ、あまりクリニカルスペシャリストの情報は出回っておらず、情報を収集するのにとても苦労しました。

何社か不合格通知を受けながらも、現在の会社に合格しクリニカルスペシャリストという職種に転職できたという訳です。

長い前置きとなってしまいましたが、

「看護師が企業に転職することについて」

の本題に移ります。

今回は私の現在の状況も踏まえての意見となりますが、

看護師から企業に転職すれば、全く違う仕事内容になるわけです。

当然ですが、良い面も悪い面もあります。

過去の記事にも上げましたが、看護師からクリニカルスペシャリストに転職したことによるメリットは

土日祝の休み、夜勤がない等、身体的な疲労度は格段に減りました。

またクリニカルスペシャリストは医療機器の適正利用と普及拡大活動に努める仕事になりますが、営業マインドも必要な仕事であり、ビジネスマナーやビジネススキルを身に付けることが出来ます。

病院勤務では学べなかった事が学べるというメリットは大きなものだと思います。

またスーツを着て働く事に憧れていた私にとっては、企業への転職でその夢を叶えることが出来ました。

一方で看護師からクリニカルスペシャリストへ転職したデメリットもありました。

クリニカルスペシャリストという仕事は、臨床看護師の知識や経験が活かすことが出来る反面、全く臨床看護師の時の働き方とは違います。

患者への直接的ケアは当然の事ながら出来ませんし、自社製品に関する事しか顧客先(病院)に提案出来ません。

臨床現場を見て思った事でも、時には自分の中で消化せざるを終えません。

また顧客先は病院です。病院の中を自由に出入りすることも出来ません。

顧客先の先生を見つけようと思っても、ふらっと救急外来を見に行ったり、CT室に行ったり、病棟に行くことも出来ません。

待つ場所は限られており、周りを気にしながら働く必要もあります。

また自社製品を適切に取り扱ってもらうために、日々自己研鑽が必要です。

誤った説明を顧客先にしてしまう事がないようにしなければなりませんし、看護師時代とは違ったプレッシャーを感じます。

「隣の芝生は青い」

ではありませんが、看護師という仕事を離れることによって見える景色も勿論違います。

看護師時代遠い先に見ていた「病院の外」の景色。

どれだけ「病院の中」が閉鎖的な環境であったのかを感じます。

一方で「病院の中」がどれだけ恵まれていた環境であったのか実感しています。

「病院の中」の看護師達はとても真面目で、チームワークに長けていて、努力家であることを感じています。

今コロナ過の中で「病院の中」の看護師達は前を向いて懸命に看護ケアを続けています。

看護師という職業が、地域を、病院を、日本を、世界を支えています。

「病院の外」で看護師を見つめることによって、看護師という仕事がどれだけ素晴らしい仕事であるかという事が身に染みて感じます。

また人によっては企業に転職することで看護師を辞めて良かったと思う人もいるでしょう。

病院で働くから企業で働く看護師となれば、見える景色は全く違うからです。

大切な事はそれぞれの価値観によって決まりますし、正解だと思っていたことも視点を変えれば不正解になることもあるでしょう。

とはいえ、「看護師が企業に転職する」という新しいチャレンジはきっと新しい考えや価値観を生み出し、より人間としての成長につながるのではないかと思います。

(看護師を天職だと思い働いている方であれば長く看護師という職種を続けていく事もまた正解だと思います)。

大切な事は

「自分の思いに忠実に、より自分らしい自分を目指して、自分なりに楽しく生きる方法を探す」ことなのではないでしょうか。」

看護師という職種を辞めて企業で働くクリニカルスペシャリストなどの職種となっても

苦労して取得した「看護師国家資格」は逃げることはありません。

看護師に戻ることも出来ます。

それもまた人生でとても良い経験となると思います。

自分らしく生きて良いのではないかと私は思います。

ある意味このような達観的な視点を得ることが出来たのは、病院で働く看護師から企業に転職したからだと思っています。

ですから個人的には、看護師を続けて良いのか迷われている方には一度、自分を見つめ直す機会として一度看護の世界から離れてみる事も一つの方法だと思います。

看護師は患者へ必死に看護ケアをしますが、看護師である貴方を守るのは「あなた」です。

貴方の人生を決めるのはあなた自身です。

そんな私もまだこれからのキャリアは不透明で不安になったり、迷う事もあります。

このまま企業で働く看護師を続けていくのか、それとも違う道を歩むのか。

「看護師を辞めて、新しい視野を手に入れるんだ。視野の狭い人間にはならないんだ。」

とある意味尖っていた人間でしたが、

「病院の外」に出ることによって色々な事に気づかされました。

やっぱり離れてみて分かることもあります。

とはいえ、様々な選択肢が目の前に広がっています。

それだけ「病院の外」に出ることによって選択肢が広がったのだと思います。

とある看護師が別の職種へ転職することによってこのような考え方が出来るようになりました。

より自分が納得する道を、より自分が楽しいと思える方向へ。

そんな人生歩んでいきたい。

そう思ったとある看護師の記事でした。

転職オススメサイト一覧

マイナビ看護師



看護のお仕事

ナースではたらこ



MCナースネット



ジョブデポ看護師

ナースパワー人材センター



「転職の極意」

・自分はどんなキャリアを歩みたいか明確にする事

・自分に合った職場と働き方を見つける事

・転職サイトの登録で必要な情報収集する事

・必ずしも転職エージェントを利用する必要はない事、必要に応じて転職エージェントのサポートを受ける事

ABOUTこの記事をかいた人

「看護師としてのキャリアってなんだろう」 と日々考えているとある看護師 新人からHCU配属。HCU,ICU,ER経験。 新しいチャレンジをしてみたいと考え、思い切って企業に転職。外資系医療機器メーカーのクリニカルスペシャリストとして働きだす。 企業で働き始め、「やはり看護は面白かった」と再考。 再び看護師へUターン。 「どうせなら新しい看護にチャレンジしよう。」と精神看護の道へ。 現在精神看護師として救急病棟で勤務している。 学歴 専門学校卒→放送大学卒(教養学) 学位授与機構で看護学士取得済