皆さんは

「吃音症」

という病気をご存じでしょうか?

吃音症とは言いたい言葉がスムーズにでない病気で、例えばありがとうと言いたい時

「あ、あ、あ、あ、あありがとう。」

と何度も同じ言葉を言ってしまったり、あるいは

「・・・・・・ぁぁありがとう。」

と最初の言葉がうまく出なかったりする、そんな病気です。

ウィキペディアには以下のように記載されています。

吃音症(きつおんしょう、: stuttering,stammering)とは、言葉が円滑に話せない、スムーズに言葉が出てこないこと。「発語時に言葉が連続して発せられる(連発)」、「瞬間あるいは一時的に無音状態が続く(難発)」「語頭を伸ばして発音してしまう(延発)」などの症状を示す[1]

Wikipediaより引用

冒頭でもお話ししましたが、Wikipediaに記載があるように吃音症には

連発型・・・「あ、あ、あ、ありがとう。」

難発型・・・「・・・・ぁぁありがとう。」

延発型・・・「あーーーりがとう。」

とそれぞれタイプがあります。

色々ネットサーフィンをして吃音症について調べてみましたが、原因というのはあまりはっきりと解明されていないようですが、

大きく分けて三つあるようで(色々サイトによって情報の差がありますが)、

・原因不明で幼児期から始まるもの

・脳血管障害や頭部外傷などが原因で始まるもの

・ストレス的な原因で始まるもの

と分けられるようです。

吃音症と言いますと、映画:英国王のスピーチでもチャールズ6世が吃音症だったことが描かれていますね。

吃音症についてお話ししてきましたが、

実は私も吃音症です。

吃音と言っても、私の場合は軽い症状の方なのではないかと私は勝手に解釈しております。

ただ、吃音症で悩んでいたことがあるもの確かで、これからの人生の中でも吃音症で悩むことも出て来るかと思われます。

以下に私の過去のエピソードを踏まえながら書いていきます。

 

幼稚園

私の場合は、吃音症が幼稚園に入った頃から始まったのを覚えています。

あまり幼稚園時代の記憶はないのですが、(当たり前か)友達が遊んでいるグループに入れてもらおうとするときに

「い、い、い、い入れて。」とよく吃音症状が出ていました。

連発型の吃音症ですね。これが吃音症だったなんて当時は分かりませんでしたし(当たり前か)、当時は誰もこれを病気だとは思わなかったでしょう。

小学生

幼稚園より小学校の記憶の方が薄いのですが(なんでだ)、小学校になってから比較的吃音症は日常生活的には落ち着いていました。

基本的な友達との会話に吃音症の症状もなかったです。

ただし、ここで新たな問題が浮上しました。

人前に立つと声がうまく出ないのです。

音読の時、習い事で自分が声を最初に出さないといけない時、それぞれ初めの言葉がでなくなるようになってしまったのです。

いわゆる吃音症の「難発型」ですね。これはとても困りました。

とても恥ずかしい気持ちになったのと、どうして言葉が出ないのかと自分を責めるようなこともありました。

初めの言葉がでなくなると、少し間が空きますよね。

周りの人も「なんでワンテンポ遅れるんだろう。」と不思議そうに私をみるのです。

そんなときに、またつらいなと思うわけです。

中学生

この時もほとんど、日常的に吃音症の影響はありません。

ただし、音読する時、授業で当てられた時などはまだ少し吃音症の難発型が出現します。

中学校生活を通して私はある事に気づくのです。

私の場合、ある程度言いやすい最初の文字と、言いにくい最初の文字があることが分かりました。

言いにくい最初の文字、それは「あいうえお」です。

そのため、なるべく授業で当てられた時は「あおうえお」から始まる言葉の場合は言葉を言い換えて、なるべく「あいうえお」のフレーズから始まる言葉を言わないようにしていました。

人は学ぶものです。

ただし音読の場合は、もう逃げようがありません。なんとかワンテンポ遅れてでも一生懸命読み上げるしかありませんでした。

ワンテンポというと一秒~二秒程度なのですが、私からすると、本当に恐ろしく長い時間でもありました。

高校生

私が入学した高校はかなり部活に力を入れており、私の高校時代は

それはそれは

めちゃめちゃ大変でした笑

(今では良い思い出)

そんなこともあり、当然上下関係も厳しいです。

私、体育館競技の部活をやっていたのですが、体育館に入る時、体育館と先輩に必ず挨拶をしなければならない掟がありました。

また廊下50メートル先でも先輩を見かけたら、必ず挨拶をしなければならない掟がありました(何時代なんだって話ですけど)。

挨拶というと「おはようございます。」「こんにちは。」「こんばんわ。」ですよね。

「あいうえお」の始まりは「おはようございます。」しかないから吃音は朝の挨拶だけ乗り切れば良い、そう思いますよね。

ここで私は自分の吃音症の新たな発見をするのです。

極度に緊張すると

「もうどの言葉でも出なくなる」

ということです。そのため、怖い先輩に挨拶するのは

吃音症フルパワーに発揮してしまい

「・・・・ぉぉぉおはようございまあぁぁす!!」

みたいな良く分からない挨拶になってしまいます。

とりあえずもう言葉がでないのはしょうがないので、

その他の部分で一生懸命声を出すしかなく、結構大変だったのを覚えています。

専門学校時代

怖い高校時代を過ごし、だいぶ大人になった私。

この頃は結構怖いものはなく、度胸もついてきました。

例え看護学校の授業で音読をすることになっても

「もうワンテンポくらい遅れたってしょうがない。」

ぐらいに思えるようになりました。ただしさすがに緊張するのは

卒業式

でした。

ここでは名前を呼ばれたら返事をする決まりなのですが、私の場合、名前を呼ばれてから難発型吃音症が発揮されてしまい、5秒くらいテンポが遅れてしまいました。

さすがに周りも返事をしない私にどよどよし始めてしまい、とても恥ずかしかったのを覚えています。

吃音症のなにがつらいのか

私の吃音症の経過を書いていくと共に、それぞれ吃音症の大変さを書いていきましたが、

吃音症の何がつらいかって

「吃音症じゃない人にはこの苦しさを理解してもらえないこと」

です。

極度に緊張したとき、

言いたいことがうまく言えない、

伝えたいのに伝えれない、

このもどかしさ、結構つらいものです。

しかも、理解されないだけでなく、吃音症自体を知らない人からすれば、なんか変な人扱いされたり、変な勘違いをされたりします。

このような経験をいくつもしてきました。

そして今後

看護師時代は特に吃音症が良くなった悪くなったなどはなく、時々緊張すると難発型の吃音症が出てしまうこともありました。

そして今後のお話しとなるわけですが、私今後はクリニカルスペシャリストという仕事をしています。

人前で話す機会が、看護師時代と比べて圧倒的に増えました。

正直に言うとクリニカルスペシャリストにとって吃音症はとても大きなハンデだと思います。

上手く話せなければ、そして上手く相手(顧客先の医療従事者)に伝わらなければ、医療機器の適正利用につながらないです。

吃音症が原因で仕事失敗したらどうしよう

という思いはもちろんあります。しかしそういったマイナス思考とは反対に

クリニカルスペシャリストとして成功したい

看護師の新しいキャリアを築いていきたい

というプラス思考の思いの方が強いです。

ですから吃音症というハンデによってクリニカルスペシャリストという仕事を除外することは私には考えられませんでした。

私は吃音症を仕事において大きなハンデ

だと思っていますが、実際は皆さんもそういったハンデを持っているのではないでしょうか。

そういったハンデはきっと誰でも持っていて、その上で大切なことは

自分でそのハンデをちゃんと気づいているか

という事なのではないかと思います。弱点は正直誰にも見せたくないと思うのが一般的だと思いますし、弱点を認めたくないのが一般的だと思います。

でもそのハンデをしっかりと自分自身で気づき認めることが、

新たな自分の発見にもつながると私は思っています。

弱点(ハンデ)の克服を目指せる人は目指せば良いし、私のように治らない病気(ハンデ)はもう認めた上で

新しい自分の強みを見つければ良い

そう思っています。

だからこそ私の場合は、他のクリニカルスペシャリストにはない魅力や技術を付けなければならないと思っています。

まとめ

私自身は吃音症があって、今の自分があるのだと感じています。

もちろん吃音症が治れば良いのですが、これまで吃音症で苦しんできたことによって

他の人の苦しみや、つらさに気づいたり、

相手を思いやる気持ちも育ったのだと思います。

今後の仕事や人生においても吃音症で悩んだり、苦しんだりすることもあるかとは思いますが、

それ以上に良かった事、嬉しかった事もしっかりと味わっていきたいですし、

クリニカルスペシャリストという仕事を極めていきたいというプラスな気持ちで臨んでいきます。

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ABOUTこの記事をかいた人

「看護師としてのキャリアってなんだろう」 と日々考えているとある看護師 新人からHCU配属。HCU,ICU,ER経験。 新しいチャレンジをしてみたいと考え、思い切って企業に転職。外資系医療機器メーカーのクリニカルスペシャリストとして働きだす。 企業で働き始め、「やはり看護は面白かった」と再考。 再び看護師へUターン。 「どうせなら新しい看護にチャレンジしよう。」と精神看護の道へ。 現在精神看護師として救急病棟で勤務している。 学歴 専門学校卒→放送大学卒(教養学) 学位授与機構で看護学士取得済