ポジティブイリュージョンを活用する

いきなりですが皆さん

ポジティブイリュージョンという言葉ご存じですか?

なんかハリーポッターとかで出てくる魔法みたいな名前ですよね。

これまでブログにも書いていますが、現在放送大学生であり、心理学にも少し手を出しています。

実はポジティブイリュージョンというものは

社会心理学の中での社会的認知領域で取り扱われるもので、人の心理に関わっています。

このポジティブイリュージョンは、皆さんが日々思っている気持ちや思いにつながる、大事な心理学の要素です。

そしてポジティブイリュージョンは、特有のゆがみ(バイアス)に関わっています。

看護研究を論文にしたとき

「これはバイアスがかかっているから、良い研究とはいえない。」

とかでバイアスは使われていますよね。

バイアスって聞くと、あまり良いイメージがわかない方も多いと思います。

実はバイアス、そういった悪いことばかりではなく、場合によっては良い結果をもたらすこともあります。

それが「ポジティブイリュージョン」という特定のゆがみ(バイアス)です。

今回はポジティブイリュージョンについてお話したいと思います。

目次

①ポジティブイリュージョンとはなにか

②ポジティブイリュージョンがもたらすメリット

③ポジティブイリュージョンがもたらすデメリット

①ポジティブイリュージョンとは何か

冒頭でもお話ししましたが、ポジティブイリュージョンは、社会心理学などで取り扱われており、人々の生活の中で働く心理です。

私たちが日々の生活の中で、物事を捉えるにあたり、必ずしも合理的な判断がいつでもできているとは限りません。

物事を捉えるにあたり、人は特定のゆがみ(バイアス)を示しやすい傾向にあります。

このバイアスが人を悪い結果に導く心理もあれば、良い心理に導くこともあります。

そのうち良い心理に導くことができる考え方、すなわち楽観的に解釈しがちな傾向にあることを

「ポジティブイリュージョン」

と言います。

それらのポジティブイリュージョンはいくつかの領域で著明に現れます。

・平均以上効果

自分が持っている特性、自分の行為を現実以上に肯定すること。

つまり、自分は平均的な人よりも優れていると考えること。

・自己奉仕的バイアス

良い結果が出た時は、「自分のおかげ」

良くない結果が出た時は「誰かのせい」

・コントロールの錯覚

望ましい結果をもたらす力が自分にはある

現実以上に状況を自分がコントールできる

→くじ引きでも自分は人よりも当たる可能性が高いと感じること

・楽観的バイアス

悪い出来事は、自分に降りかかることは少ないはず

多くのチャンスが巡ってくると楽観的に考える

このようなバイアスは、かなり多くの人が普遍的に示す傾向です。

つまり多くの人は

自分っていい人間だ。物事は自分の力で左右できるし、未来も大きな不幸にはならんでしょう

というポジティブイリュージョンを日常的に感じていることになります。

②ポジティブイリュージョンのメリット

今までの説明を聞くと

なんだ、みんな勘違い人間じゃん

なんて思ってはいないでしょうか。

そうです。それでよいのです。

勘違いともとれる、その前向きさが大切です。

そんな認知のゆがみが、実は私たちの幸せにつながっています。

ポジティブイリュージョンのメリットは沢山あります。

一つ目は心身の健康につながります。

実はこのポジティブイリュージョンが、

私たちのQOLの向上

に役立っています。

このポジティブイリュージョンを持つという事は、幸福感、満足感などを直接的に感じられると共に

体の免疫機能の低下を食い止めることにつながっているという研究結果も出ています。

その他にも

・人間関係の充実

他者に対して前向きな感情で対応でき、良い人間関係を構築できる

・創造的で、生産的な目標の達成

ポジティブ感情が、効率性を高める

・ストレスに対する向上

ストレスによるネガティブ感情をうまく処理する能力がつく

他者の助けをかりることができる

など沢山のメリットにつながります。

このポジティブイリュージョンというバイアスが、人が適応的に生きることを付ける機能をもっているのです。

③ポジティブイリュージョンのデメリット

どこからともなく聞こえてきます。

世の中そう甘いものじゃないよ

その通りです。

現実よりも肯定的で楽観的な解釈を持つ、ポジティブイリュージョンは万能のように思います。

しかし、現実はそのようなポジティブイリュージョンを打ち砕くような出来事も起こります。

そんなときもポジティブイリュージョンは働くわけですが、

過度なポジティブイリュージョンの維持は、ネガティブな情報を完全無視し、深刻な問題が生じることもあります。

例えば、

病気の疑いがあるため再診察の診断結果が届いてもなんの根拠もない自信によって、適切な受診行動ができなかったり

人からの忠告を、全く聞き入れることなく無視してしまう

それらのことから、

防げたはずの悪い出来事が回避できなかったという結果につながる可能性もあります。

過度のポジティブイリュージョンは、人生の破綻を起こす可能性も秘めています。

しかしながら、人間とは不思議な生き物です。

現実とあまりに引き離れた非現実的なポジティブイリュージョンを持つこと、言い換えると、行き過ぎたポジティブ思考をもつことが良くないことを、無意識的に理解しています。

それはなぜかというと、行き過ぎたポジティブ思考を否定された場合、社会的に適応できないからです。

人間は集団で生活する生き物ですので、ある程度社会と適応するために、行き過ぎたポジティブイリュージョンをもつことなく、バランスの良い範囲内でポジティブイリュージョンを保っているということです。

人間はそうやってうまくバランスを保とうとしているのですね。

※ポジティブイリュージョンは生涯を通じて大きく変容することはないと言われていますが、大きなトラブルに巻き込まれた場合、衝撃的な不幸に出会った場合はこれまでのポジティブイリュージョンは破綻する可能性もあります。

それでも人は、その出来事が起こった原因を追究し、自分なりの解釈を加え、再びポジティブイリュージョンを手にすることもできます。人にはレジリエンスの力があるともとらえることができますね。

まとめ

ポジティブイリュージョンは、人々にメリットをもたらします。

そして過度なポジティブイリュージョンが、人々にデメリットを起こすことも分かりました。

時には前向きになれない時もあります。

しかし、人は普遍的に前向きになれるような心理が働くようにできているのです。

そうやってうまくバランスをとって人間は生きようとしているのです。

これらははるか昔から始まった、人類の共同生活がもたらした最大の特権だと私は感じます。

人間の仕組みや心理を学ぶことで、より一層自分自身の人生を豊かにします。

仕事でつらいことがあったり、人生でつらいことがあっても

前向きな感情が自分を救い、人生を切り開ける力を与えます。

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ABOUTこの記事をかいた人

「看護師としてのキャリアってなんだろう」 と日々考えているとある看護師 新人からHCU配属。HCU,ICU,ER経験。 新しいチャレンジをしてみたいと考え、思い切って企業に転職。外資系医療機器メーカーのクリニカルスペシャリストとして働きだす。 企業で働き始め、「やはり看護は面白かった」と再考。 再び看護師へUターン。 「どうせなら新しい看護にチャレンジしよう。」と精神看護の道へ。 現在精神看護師として救急病棟で勤務している。 学歴 専門学校卒→放送大学卒(教養学) 学位授与機構で看護学士取得済