トリアージは看護師の腕の見せどころ


トリアージという言葉皆さん聞いたことありますか?

トリアージは救急外来においてとても重要な役割を果たしています。

Walkinで一見落ち着いて見えるような方でも、トリアージをとってみると、以外に緊急度が高い状態であったり早く診察をしてもらう必要がある場合もあります。

トリアージは一般的に大事小屋、大規模災害などの災害医療で使用するイメージが先行される場合がありますが、全くトリアージを知らない方からすればトリアージって何?と思う方も見えると思います。


今回は救急外来ではたらいている私、とある看護師がトリアージの歴史から、実際に気を付けるポイントについて記載していきます。

目次

①トリアージの歴史

②トリアージの方法

③トリアージの気を付けるポイント

①トリアージの歴史

トリアージという言葉はフランスの「トリアージュ」(TORIAGE)という所から来ています。

ブドウの実や、コーヒー豆を選別するという意味で使用されていました。

そしてトリアージは1800年代の初頭ナポレオンの時代に、フランスにおいて戦場で負傷した兵隊の処置優先順位をつけるために考えられたと言われています。

現在ではトリアージは、災害発生現場等において多数の傷病者が同時に発生した場合、傷病者の緊急度や重症度に応じて適切な処置や搬送を行うために、傷病者の治療優先順位を決定するために使用されています。

そしてトリアージは、救急外来でも使用されており緊急度や重症度に応じて、診察の順番を変えてもらうなどの対応を行います。

②トリアージの方法

トリアージシステムには

・Emergency Severtiy Index(ESI)

・Canadian Triage and Acuity Scale(CTAS)

・Japan Triage and Acuity Scale (JTAS)

などがあります。

世界で使用されているトリアージスケールは大きく分けて三段階に分類するものと、

五段階に分類するものがあります。

どれが優れているトリアージ方法という結論は出ておらず、施設や国ごとに用いているシステムは異なりますが、流れはおおむね変わりません。

トリアージは、トリアージをする看護師の技量や経験によって差が出てきやすいです。

そのため、上記のようなトリアージシステムが作成され、体系化された判断基準のもとトリアージが重要となります。

緊急度を評価し、適切な医療サービスを提供することこそ救急医療体制の要であり、切迫する危険な状況を予測しなければなりません。

③トリアージの気を付けるポイント

1)患者の第一印象を評価

これが一番大切かもしれません。

ぱっとみて、明らかにおかしいと感じる直観力は重要です。

「あれ、なんか変だ」という感覚を持った時は、必ず医師に報告して、

必要時診察を早めてもらえるように調整します。

2)バイタルサインの評価

ABCDEアプローチを行います。

バイタルサインに異常があれば緊急性が高いと判断できますので、

すぐに医師に報告が必要です。

3)患者の主訴を聞く

患者の主訴に耳を傾けましょう。

患者の主訴から緊急性を判断できる場合があります。

例えば

ぱっとみて第一印象は良さそう、バイタルサインもおおむね良さそう

でも胸と背中の痛みがとても強い、しかも痛みが移動している感じがする

そしてだんだん冷や汗が出てきた

などの発言があれば、大動脈解離や心筋梗塞などの重症疾患のリスクも否定できません。

既往を確認すると、高血圧未治療、糖尿病あり、

などリスクが高いと判断できる情報がぽろぽろとでてくることもあります。

そのためトリアージ中はしっかりと患者の主訴を確認していきましょう。

患者は不安で救急外来にくるので、人によっては話にまとまりがなかったり、

医療者が質問したことから外れた返答をし、話が脱線していくこともあります。

そのため、うまく話の区切りをつけたり、必ず聞きたいことはクローズドクエスチョンなどで短く端的に確認するなど、コミュニケーションスキルも磨く必要があります。

4)再度トリアージを行う

トリアージ終了後は、緊急度を評価します。

例えばトリアージシステムJTASで評価したときレベル3の「準緊急」と評価された時は、

15分~30分以内に診察する必要があります。

しかしその時間内に診察が始めることができないのであれば、再度トリアージを行う必要があります。

救急外来を訪れた患者は、短時間で状態が変化する可能性があるため、

規定された時間以上の待ち時間が生じるようであれば、状態変化がないかの再トリアージは必須と言えます。

まとめ

トリアージは看護師の腕の見せどころについてお話しました。

救急外来では「隠れた重症患者」としてWalkinで来院される方もいます。

また煩雑な環境から、重症患者の見落としがないように、的確なトリアージをしていく必要があります。

診察、診断は医師の役割です。

しかし診察までに時間がかかれば、急変などの患者の不利益が生じます。

その点において、事前に看護師がトリアージを行うという事は、それら急変を未然に防ぐことにつながります。

的確なトリアージが患者を救うのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

「看護師としてのキャリアってなんだろう」 と日々考えているとある看護師 新人からHCU配属。HCU,ICU,ER経験。 新しいチャレンジをしてみたいと考え、思い切って企業に転職。外資系医療機器メーカーのクリニカルスペシャリストとして働きだす。 企業で働き始め、「やはり看護は面白かった」と再考。 再び看護師へUターン。 「どうせなら新しい看護にチャレンジしよう。」と精神看護の道へ。 現在精神看護師として救急病棟で勤務している。 学歴 専門学校卒→放送大学卒(教養学) 学位授与機構で看護学士取得済