焦る意識障害~意識障害はAIUEOPTIPSで確認していく~

救急外来には様々な症状を持った患者さんが来院されます。

その中の一つに

「意識障害」

があります。

意識障害といっても原因は様々です。

以外に意識障害と言いますと、脳疾患かな?など安易なイメージをしがちです。

しかし救急外来において、医療において一般的なセオリーはあります。

意識障害には様々な原因がありますが、どうしても診断に急ぎがちです。

先入観が誤った診断であったりケアを行う事にもつながります。

まずは落ち着いて順番に評価が必要です。

そしてその後、順番に診断に移っていきます。

意識障害の鑑別については

「AIUEOTIPS」

で評価していくことが大切です。

目次

  • あせらず、バイタルサインを見よう
  • 情報をとっていこう
  • AIUEOTIPSを活用しよう

あせらず、バイタルサインを見よう

どんな時でもバイタルサインが大事です。

より意識障害が顕著な症例になるとどうしても診断に急ぎがちですが、落ち着いて対処です。

ABCDEをしっかり評価しましょう。

特に意識障害の程度によっては、

舌根沈下などから起こる窒息リスクもあるので、呼吸回数、呼吸様式、胸郭の動きをしっかり見ましょう。

なんらかの病態で起こった循環不全、

そこからつながる意識障害のリスク、体温の上昇、低下から起こる意識障害もあります。

意識障害の程度もしっかり見ましょう。

時間経過に伴い意識障害はどのような経過を辿っていくのか。

医療者が共通した認識で判断できるようにJCS、GCS等使用し、適宜評価が必要です。

そして、バイタルサインの観察、そして安定を確認してから次の検査に行きます。

情報をとっていこう

意識障害といっても、原因は様々です。救急隊、そして家族から情報をとっていきましょう。

その情報が原因検索のためにはとても大切です。

身体所見、それぞれの経過からある程度の仮説をとっていきます。

救急車で搬送された意識障害の場合、医者と看護師が同じ事をしていては診断までスムーズにいきません

(医者、看護師二人で一緒に神経所見を観察するなど)。

医師が身体所見をとっているのであれば、看護師はモニター類の整理、ルート確保をしつつ次へのステップへ行けるように医師の補助をしっかりと行っていきます。

この時、医師は患者へ注意が向くため、家族への対応も看護師がしっかりと行っていく必要があります。

AIUEOTIPSを活用しよう

意識障害をきたす病態はAIUEOTIPSとしてまとめられています(カーペンターの分類)

A:アルコール、循環不全

I:インスリン

U:尿毒症

E:内分泌疾患、電解質、肝性脳症

O:薬物中毒、低酸素、高二酸化炭素血症

T:外傷

I:感染症

P:精神疾患、中毒

S:ショック、敗血症、痙攣、脳卒中

さらに疾患を詳しく調べていくと、多岐に渡ります。

救急外来では上記のAIUEPTIPSを元に、対象病態を除外していきます。

例えば、下記の情報で救急搬送された患者であれば

意識障害JCSⅡー30 GCS E3V3M5 瞳孔2.5・2.5 対光反射あり 明らかな麻痺はない。

①声かけをして発語があるか確認(気道開通確認)

②橈骨ふれ脈の強さ、回数を確認しつつ、モニター装着しバイタルサインを観察

③バイタル確認後、医師が身体所見とっている傍らルート確保を試みる(Vガスを医師の指示でとる、必要であればAガスを医師に取ってもらう)

④並行して救急隊から情報を聞く(過去の既往、意識障害の経緯、発生時刻などを聞き、必要であればアンモニア検査や、トライエージをとる→尿毒症、薬物除外のため)

⑤すぐに検査が分かるガスで PH,CO2(AガスならO²も確認)、HCO³、base、Na、k、Cl、Hb、Glu、Lacの検査データで異常がないか確認(低酸素、高二酸化炭素血症、出血に伴う出血性ショック、電解質、低血糖、循環不全を示唆するものがないか)

⑤バイタルサインが安定していることを確認しCTへ→脳卒中(脳出血、くも膜下出血除外)

⑥脳出血なければ、身体所見に応じてMRIで脳梗塞を除外)

⑦帰室後、バイタルサインを観察しつつ、採血結果を待つ(結果次第で、追加で検査を行っていく

といった流れで調べていくことになります。

まとめ

どのような症状であっても、落ち着いてある程度の決まりごとにそって対応していく必要があります。

焦らず、バイタルをとりましょう。

決まり事をきちんと行いましょう。

順番に除外していけば、必ず疾患は見えてきます。

疾患ごとに適切な治療や、ケアを学習しておきましょう。

必要な時は落ち着いて、応援を呼びましょう。

医師と同じくらいの知識を持って・・・というのは難しいかもしれませんが、

ある程度の除外できるところが分かっていたら、医師と的確なコミュニケーションが取れやすいです。

治療の流れや、除外項目が分かっていれば、医師も診断が行いやすいです。

また、初診の場合ですと、これまでの情報が分からないため、

医師はもちろんですが、看護師から早めに家族から情報をとりにいくことも大切です。

救急の領域では一分一秒あらそう重大な場面もあり、とても成長できる環境だと感じています。

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ABOUTこの記事をかいた人

「看護師としてのキャリアってなんだろう」 と日々考えているとある看護師 新人からHCU配属。HCU,ICU,ER経験。 新しいチャレンジをしてみたいと考え、思い切って企業に転職。外資系医療機器メーカーのクリニカルスペシャリストとして働きだす。 企業で働き始め、「やはり看護は面白かった」と再考。 再び看護師へUターン。 「どうせなら新しい看護にチャレンジしよう。」と精神看護の道へ。 現在精神看護師として救急病棟で勤務している。 学歴 専門学校卒→放送大学卒(教養学) 学位授与機構で看護学士取得済